4月22日に、令和5年度舞松原校区 人権尊重推進協議会の総会と委員研修会を行いました。
前半は、総会を行い、
後半は、東区役所より人権教育推進員の中村聡一郎さんによる委員研修会を行いました。
テーマは「ヤングケアラー」。最近社会的に問題になっており、ニュース等でも聞いたことのある方もいると思います。
ヤングケアラーとは・・・
親の病気や経済的な理由等で、本来、大人が担う家事・子どもたちの世話・祖父母の介護等を担う子どもたちのことをいいます。そういった子どもたちは、自分の時間や勉強をする時間も取れずに、学校生活や友人関係などに影響が出てしまうことがあります。それに何より、本人にとってそれが当たり前の生活になってしまうと、誰かに相談することもできず、家庭内のこととして表面化しづらいという問題もあります。
研修会では、DVD「夕焼け」を視聴しました。父親の病気により働きづめの母親に代わって家事をし、小さな弟の世話もしなければならなくなった中学生の女の子のお話です。厳しい環境の中、弱音も吐かず頑張りすぎている女の子の姿に、胸が締め付けられる気持ちでした。
「よそ様の家庭の事情だから・・・」と、なかなか踏み込みづらい問題であることは確かです。しかし、周りの人たちも少し勇気を出して声をかけてみることで、救われる人もいるかもしれません。
また、「ヤングケアラー」は子どもたちのことを指しますが、これは未成年の子どもだけのことではなく、20代、30代の成人の方にも起こりうる問題です。そのような人たちは「若者ケアラー」と呼ばれるそうですが、介護のために仕事を辞めざるを得なかったり、結婚などを諦めたりと、将来に影響を及ぼします。
子どもが子どもらしく育ち、誰もが心身ともに元気に過ごしていくために、地域で考えていかなければならない問題です。